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キッチンの排水口に水を流した時、ゴボゴボという嫌な音が聞こえることはありませんか?こういった音が排水口からなっていると、気味が悪いし、故障しているのではないかと不安になりますよね。
こういうトラブルが発生するのは、実はキッチンに限った話ではありません。
洗濯機や浴槽の排水時に、なぜか洗面所のほうでゴボゴボと異音がするというケースもあります。こういった異音はなぜ発生するのでしょうか?
その原因と対策を探っていきましょう。
排水口にはキッチンなどの衛生機器に排水の悪臭やガスを遮断し、害虫などが上がってくることを防ぐ排水トラップという器具があります。
しかし、古い住宅の場合、このトラップという仕組みが設置されていないことがあります。その代わりに、外部の点検口にトラップが設けてられています。
こういった排水システムをリフォームなどで新しいものに交換した場合、最近のキッチンの衛生機器にはトラップが付いているため、そのトラップが室内と室外の両方に設置されている状態となります。これを二重トラップと呼びます。
二段構えなら、異臭や害虫が上がってくるのをよりしっかり防いでくれて良いように思えますが、実はそれは間違っています。
1つの排水経路に2箇所以上のトラップがあると、排水時に配管内部の空気の逃げ道がなくなってしまうので、ゴボゴボという異音がしたり、排水が円滑にいかなくなるケースがあるのです。
室外の排水管を交換せず、室内のみリフォームを施すことで、こうしたトラブルが発生するといった可能性が高くなります。
こうしたトラブルの対処法として、まず考えられるのは二重トラップの排除になります。
新しいキッチンのリフォームを施工した業者に相談して、室外のトラップを排除する相談をしてみてください。
ただし、リフォームから長い期間が経過して、すでにその業者がわからない、中古物件を購入してどこで施工したのか不明、というケースや、そもそもその対策をする予算がないケースもあるでしょう。
そんな場合、ご自身でもできる対策法があります。
異音がする原因となっている密閉された配管内部に空気の出入口を作ればいいのです。室外のトラップの点検口にあるフタを通気性のあるフタに交換するか、室内のキッチン下にある衛生機器の排水と配管の接続部分にあるゴムキャップを外し、開放してみましょう。配管と蛇腹のホースとの間に隙間ができるため、空気の出入りが可能になり、異音がしにくくなります。